利益計算をしよう
商品の仕入れを行うには利益計算が必要です。
利益計算をした上で、利益が取れる商品に絞って仕入れをします。
利益計算をするのに必要な情報は以下の通り
✅メルカリ販売価格
✅お客様に送る時の送料
✅商品原価(中国元の単価)
メルカリ販売価格とお客様に送る時の送料はメルカリで確認します。
商品原価はアリババで確認します。アリババで原価がわかれば仕入れ値が出せますので、その仕入れ値がどんなものかを以下で見て行きましょう。
利益計算をしよう
仕入れ値とは
仕入れ値とは商品原価に加え、以下の経費などを全て計上した価格のことです。
✅商品原価(アリババ)
✅中国国内送料(各工場から代行業者に発送する時の送料)
✅買い付け手数料(代行業者に支払う手数料)
✅国際送料(代行業者から日本に発送する時の送料)
✅消費税
✅関税
✅通関手数料
このように色々な経費を計上して仕入れ値を出す必要があるのですが、リサーチの段階では正確な仕入れ値を出すことは不可能です。
でも仕入れ費が出せないと利益計算ができませんよね?
そこで、商品原価に35から40をかけると、おおよその仕入れ値が出せると言われています。
この数字は見込みですので、正確な数字ではありません。
ものによっては32倍になったり、38倍になったりと、その時々で変わります。
利益計算をするためにおおよその35から40という数字をかけて見込み仕入れ値を出しましょうということです。
例えば商品原価が5元の商品
✅35倍の場合
5(元)×35=175円
見込み仕入れ値=175円
✅40倍の場合
5(元)×40=200円
見込み仕入れ値=200円
35倍でも40倍でもどちらでも良いですが、40倍でも利益が取れた方が安心という場合は40倍で計算すると良いでしょう。
利益計算式
仕入れ値が出せれば利益計算ができます。
利益計算式は次の通りです。
メルカリ販売価格-手数料10%-仕入れ値-送料=利益
※メルカリ販売手数料は10%必要です。
(例)
メルカリ販売価格600円
仕入れ値200円
送料(普通郵便)120円の場合
600円-60円-200円-120円=220円
利益額220円
利益率も出そう
利益額を出すと同時に利益率も出しましょう。
利益率の計算は以下の通りです。
(利益額÷メルカリ販売価格)×100
(例)
利益額220円
メルカリ販売価格600円の場合
220÷600=0.3666666…
0.3666666…×100=36.6%
利益率36.6%
利益額が220円
利益率が36.6%
ということがわかりましたね!
利益計算表について
計算に慣れるためにも初めのうちは電卓を叩きまくって、ノートに利益計算を書いていくのも良いでしょう。
私が作成した利益計算表について紹介します。
こちらは応用編で紹介している代行業者の発注書を元に作成したものです。
✅数字を可視化できる
✅候補をリスト化できる
✅リストから選んだ商品を本発注書にコピペすれば発注書が完成する
これらの利点を考えて作成しました。
各々で利用する代行業者は違いますので、不要でしたら使用する必要はありません。
使いやすいと感じた場合に適宜使用してください。
大切なのは上記の利益計算が正しくできているかです。
そこさえぶれていなければ大丈夫です。
やり方は「絶対にこうでなければ」とこだわる必要はありません。
各々のやりやすいように進めて行きましょう。
実際計算について
リサーチ段階では35から40をかけて見込みで仕入れ値を出しましたが、実際に商品が日本に発送され関税まで支払うと、その発注における総額がわかるので、そこで初めて実際の仕入れ値がわかります。
関税とは、輸入する商品に課せられる税で、税関で算出されます。
関税は、仕入れ代金のおおよそ15%から20%と言われています(関税の支払いは後日振り込み用紙で支払う場合や、商品受け取り時に配達員に支払うなど代行業者によって様々です。商品受け取り時の場合は現金が必要となりますのであらかじめ準備しておきましょう)。
(例)
仕入れ代金が100,000円で関税が20%の場合
100,000×0.2=20,000円
関税は約20,000円
その発注で支払った総額は120,000円となります。
また、おおよその35倍や40倍ではなく、正確な倍数を出す計算式は以下のとおり
支払った総額÷総製品金額(中国元)=正確な倍数
(例)
総製品金額が3,108元だった場合
120,000÷3,108=38.6
よって今回の発注における倍数は38.6倍ということになります。
これにより
商品原価5元に38.6をかけると
5(元)×38.6=193円
この商品における正確な仕入れ値は193円という事がわかりました。
そして実際に販売して行く時は、この正確な仕入れ値で利益計算をしていくことで、正確な利益が出せるという事です。
その他の注意点
カード決済をする前に確認すること
代行業者に発注書を提出すると、代行業者が各工場に在庫確認をしてくれます。そして、在庫確認を終えたら見積書をアップしてくれるので、それをしっかり確認しましょう。
要は何も考えずにカードを切らないということです。
上記で説明をした関税を算出する方法で見込み関税を出し、仕入れ代金に見込み国際送料と見込み関税を足した総額(日本円)を総製品金額(中国元)で割ってみましょう。
(※見込み国際送料がわかる代行業者とそうでない代行業者があり)
ここでもしも算出した数字が48倍とか50倍を超えるとなると高すぎるので一旦ストップ。
どの商品が倍数を上げているのか(高くしているのか)、代行業者に確認をすると教えてくれる事があります。
場合によってはその商品を省くなどして、仕入れ値を下げてから決済するのも一つの手です。
一般的に、体積や重量が増えると高くなることが多いと言われているので、初めのうちは軽くて嵩張らない物を多めに選ぶ方が良いかもしれません。
色々考え始めると仕入れが出来ない、、なんてことにもなりかねません。知らないよりは知識として知っておいた方が良い。そんな感覚でこだわりすぎずに進めていくと良いと思います。